


日本で最多
3度のバリスタチャンピオン
軌跡

コーヒーは苦手な飲み物だった
2006年にカフェに就職。
元々コーヒーは苦手な飲み物だったが、コーヒーを作ることの面白さに魅力を感じ、バリスタを目指すようになる。
当時のバリスタは、経験を積んだ人がエスプレッソマシンを操作することができるといった環境だったため、働きながらバリスタとしての腕を磨く。

始まった挑戦
バリスタとしての腕を競うジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)に2007年に初出場。
バリスタとしての自身の立ち位置を測るべく挑戦した結果、初出場ながら6位に入賞。
そしてこの年から12年間、一貫して同大会への挑戦を続ける。

独立をきっかけに生まれた変化
2012年に独立し「TAKA ISHITANI」としての歩みをスタート。
このころからJBCに挑戦する目的が変化し、これまでの”自身の自分の立ち位置を測るため”といった目線から、”周りの関係する方々への恩返しやバリスタという職業そのものをもっと広めたい”という想いが強まる。

初優勝から3度のチャンピオンへ
2017年のJBCで悲願の初優勝。
2019年には2回目の優勝。
さらには2023年に国内最多となる3度目の優勝に輝き、2024年のワールドバリスタチャンピオンシップ(WBC)では世界3位に輝くなど華々しい実績をおさめる。

コーヒーにかかわり続ける
現在はカフェバーの運営をメインに、トレーニングや人材育成、店舗プロデュースからセミナーなど、コーヒーにかかわる活動を多岐にわたり展開。
コーヒーの味わいの追及はもちろん、バリスタの職業としての可能性をもっと世に広げたいという想いのもと、これまでに培ったノウハウを発信するなど精力的に活動。
KEURIGへの参画

カプセルコーヒーの印象
カプセルコーヒーという、手軽においしいコーヒーを楽しめるジャンルがあることはもともと知っていた中でキューリグと出会う。
いろいろなロースターやカフェブランドの商品が揃っていることが大きな特徴のキューリグの中で、バリスタならではのアプローチでできることがあるのではないかという考えから参画を決断。

バリスタだからこそ
ロースターやカフェはそれぞれ自らが最適と考えるハウスブレンドがあり、キューリグでもブランドの代表的な味わいがそろっている。
一方でバリスタの場合は、そういったハウスブレンドといった枠にとらわれることがないところに可能性を感じ、キューリグのコーヒーテイストマップを見て、あえて現在空白となっている位置の味わいを目指して開発。

完成形は”色”でイメージ
フレーバーを考える際のプロセスとして、いつも完成形の色合いをイメージして、そのイメージに合わせるよう試行錯誤を行い形作っていく。
今回の商品の場合は、口当たりの柔らかさとクリーンさ、甘さの余韻が長く続き、果実感溢れるコーヒーであることを大事なポイントに置き、”薄いむらさき色”や”淡いピンク色”のイメージで、エレガントさや妖艶さを連想させるような味わいを目指した。

配合のこだわり
ブレンドは、より自然な甘さや口当たりの柔らかさを表現するために、エチオピアやタンザニアのナチュラルを多めに配合。
特にアクセントとして配合した、エチオピアのアナエロビックファーメンテーションといった特殊な発酵方法を用いた原料がキーポイント。

特徴的な原料をエッセンスに
アナエロビックファーメンテーションとは日本語訳で嫌気発酵といい、収穫したコーヒーチェリーをタンクに蓋をして発酵させる方法。
現在生産地では発酵に関する研究が進んでおり、現在トレンドになっている発酵方法。
菌や酵母が作用して発酵が進むため、アルコールやウイスキーのような独特な風味が生成される。
今回はこの特徴的な原料を少量配合することで、風味にいいアクセントが加わり、口当たりに丸みがあり柔らかく、キレイな余韻が長引く後味がありながらも、どこか複雑で奥深さを感じることができる味わいを実現。
伝えたい想い

キューリグユーザーへの
メッセージ
シーンを選ばずに楽しめるブレンドに仕上がっています。
焙煎度合い自体は浅めに設計していますが、しっかりと強い香りが残り飲みごたえがある味わいを実現しました。
豊かな余韻が楽しめる一杯になっているので、ゆったりとした余裕がある時間に楽しんでもらえたらうれしいです。

一緒に楽しんでほしいもの
口当たりが柔らかくなめらかで、丸みのあるコーヒーとなっているので、スイーツ系であれば同じようなニュアンスの、カステラやシュークリームのような優しいものの相性はいいと思います。
チーズケーキやシフォンケーキなんかもおすすめです。
ペアリングに重要なのは飲み終わりの印象ですが、これらのスイーツだと今回の商品とうまく調和して、心地よい甘さの余韻をお楽しみいただけるかと思います。

アレンジをするとしたら
甘さを加えるのであれば、シュガーではなく、はちみつを少し入れていただくのがおすすめです。
はちみつが持つ花の香りや自然の甘さは、フルーティーで果実感を感じる優しい味わいのコーヒーととても相性がよく、より一層華やかで優しい味わいをお楽しみいただけます。
こうして出来上がったのは…
